自助グループとは、共通の障害や問題、悩みを抱えた人たちが自主的につながり、お互いの問題をシェアする自発的なグループです。この運営は、専門家(病院、精神科医、行政など)に委ねることなく、当事者たちがあくまで自発的に運営しているというのが特徴です。
元々はアルコール依存症を抱えた人たちのコミュニティからはじまりました。その後、薬物依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症など各種依存症から、摂食障害、アダルトチルドレンなど、同じ問題を持つ人たちが集まり、その苦しみをシェアすることで互いに支え合うようになりました。
実際の自助グループリンク集はこちら↓↓↓
アダルトチルドレンのための自助グループリンク集
自助グループの目的と効果
自助グループは以下のような目的で、当事者同士がサポートし合う場所です。毒親の被害は、どんなに仲のいい友達でも、同じような体験をしたことがない人なら本当の意味では理解しあえません。それに大切な友達に、自分の苦しみを一方的に吐いてしまうことで、友人との関係が崩れてしまうという恐れもあります。このような理由から、虐待被害を受けた人は孤立してしまいます。自助グループは、そのようなことをなくすために、以下のような意義で活動しています。
- 問題を無視したり排除するのではなく、向き合って乗り越える
- ひとりぼっちで悩みや問題を抱えない
- 素直に自分の経験や気持ちをシェアすることで、グループ内で理解し合える
- 孤立感が軽減される
話すことのパワーと、じっと聞いてくれる安堵感
わたしは自助グループに実際に参加して、自分と同じような経験をしている人がいるんだということで安堵感を覚えました。匿名なので相手の名前も詳しいことも、本人が話さない限りわからないのですが、それでも分かり合える人たちがいるということはとてもその後の力になったと思います。
自助グループはどうやって探すの?
インターネットで「自助グループ アダルトチルドレン」と検索すると、いくつもヒットします。地域も指定して探せば、すぐに近くで開催されている自助グループを探すことができます。自助グループには、依存症対象のもの、アダルトチルドレン、毒親被害などコミュニティによって違うテーマがあるので、もし何がテーマかわからない場合は、運営者に問い合わせてみてください。
カウンセリングを受けているときは、心理士が地元の自助グループを知っていて紹介してくれるケースもあります。もしカンセリングを受けていたら尋ねてみましょう。
会場に着いたらどうしたらいい?
初めて自助グループに参加するときは、初めてということを運営社に伝えるといいでしょう。初めからいきなり自分の話をするのは抵抗がある場合は、みんなの話を聞いているだけでも全く問題ありません。また、話す時間はひとり10分ぐらいと、時間を決めているグループもありますが、もちろん1分ぐらいでも問題ありません。友人や家族と参加しても良いの?
当事者以外の友人や家族が付き添いで一緒に参加できる自助グループももちろんあります。それらは「オープンミーティング」と言われていて、友人や家族以外に当事者のかかりつけの医師やサポートの人など、医療福祉関係者も一緒に参加することができます。「クローズドミーティング」というのは、当事者のみ参加OKの自助グループです。どちらかわからないときは、事前に運営社に尋ねてみましょう。自助グループのルール
グループによって多少変わりますが、多くのグループが以下のことをルールとしています。- 本名は言わなくて良い。匿名でOK.
- 誰かが話しているときは聞く。意見をしたり、遮ってはいけない。
- 話をしなくてもいい。みなの話を聞くだけでもいい。
- 参加料は無料
- いつ退室してもいい
スカイプで自助グループに参加もできる
会場が遠くてなかなかいけない、仕事や家の用事が忙しくて時間をつくるのが難しい、いきなり知らない人と会うのが怖いなど、初めて自助グループに参加することがストレスになってしまう人もいるでしょう。昨今、スカイプで開かれている自助グループも増えてきました。仲良くしなければいけない会ではない
色々な辛い経験の中で、なかなか人を信じられない方もいるかもしれません。自助グループとはいえ、知らない人に会うのは怖いという人は、スカイプで参加するのもありです。そして、自助グループは決して習い事などとちがい、参加者同士で交流を持つ必要はありません。お互い名前も言わない間柄ですから、その場で誰かと積極的にコミュニケーションしなければいけないということはありません。
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この一冊で「自助グループ」がわかる本([季刊ビィ]Be!増刊号№26) (季刊ビィ増刊号 No. 26)
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