1.14.2019

毒親育ちの愛着スタイルの傾向 診断リンクつき

愛着スタイルというのは、人間関係を形成するときのその人の心理的傾向を表すものです。「安定型」「回避型」「不安型」の3種類があります。

リサーチや医師によっては「安定型」「不安型」「回避型」の3種類で傾向を見る人もいますし、さいに「混乱型」や「抵抗型」を加えているリサーチもありますが、今日は一番基本的な3種類に絞って話をしようと思います。

大体人口の60%〜70%が安定型と言われていて、その残りを不安型、回避型で占めることになります。程度の差はありますが、比較的多くの人が不安型でや回避型なのです。



自分の愛着スタイルを知ることは大事

毒親の愛情は歪んでいます。過干渉の親、育児放棄する親、いくつかのタイプがありますが共通して言えることは、愛情が健全に安定していないということです。親の愛と口ではいいながらも、それが本当に子供のためを思った愛ではないので、子供は常に愛情に飢えている状態にさらされます。このような環境で育てば、当然ですが親しい人との人間関係を形成するときに問題がでてくるのです。

まずは、自分の愛着スタイルがどのようなものか調べてみましょう。

愛着スタイルの診断はこちらから 

毒親育ちは不安型・回避型のどちらかなることが多い

大体人口の60%〜70%が安定型と言われていて、その残りを不安型、回避型で占めることになります。安定型の愛着スタイルは、幼少期に親との絆を育むことができたので、他者との人間関係形成においても信頼することができ親密な関係を安定して継続することができます。しかし毒親育ちは、幼少期に最も親密な関係であるべきはずの親との信頼関係ができていませんから、他者をどのように信頼すればいいのかわかりません。よって、不安型か回避型の傾向になることが多いのです。

不安型愛着スタイル

不安型は、文字通り人間関係において「不安」が付きまといます。

  • 相手にしがみつく
  • 見捨てられ不安を抱えている
  • 相手の欠点など粗探しをしてしまう
  • 相手の些細な言動に敏感に反応し、落ち込んだり怒ったりする


この愛着スタイルになる人は、過干渉型の毒親を持っていることが多い傾向にあるようです。子供の頃から親があれこれと口を出し、子供の自主性を阻害します。子供にまかせる、子供の意見を尊重するということがないので、子供は親のいいなりになってしまいます。そして、ある時限界がきて、突然に反抗的になったり親に歯向かうようになります。

また、条件付きの愛で子供をコントロールしようとする毒親もいます。子供の存在そのものを全面的に肯定したうえで、教育というのはされるべきなのですが、○○だからいい子、○○なら悪い子などの条件をつけると、子供は常にいい子でいるために無理をします。

このように、親からある時は愛され、ある時は愛されないという不安定な愛情で育つと、常に不安を抱えることになり、心のバランスがとれなくなります。こういった幼少期の不安定さがあると、親以外の他者との人間関係においても不安がつきまというようになるのです。

回避型愛着スタイル

回避型は、不安型と違い人との親密な関係性を避ける傾向にあります。

  • 相手の気持ちや感情への共感が乏しい
  • 責任やコミットメントを避け、一人でいたがる
  • 自分の気持ちを表現することを避ける
  • 人を頼れない

回避型愛着スタイルになる人は、幼少期に助けを求めるということができなかった人が、このような傾向をもちます。アルコール依存症の親に育てられた、ネグレクトされていた、というような親が子供を保護し守り育てるという義務を放棄すると、子供は自力で生き抜くことを余儀なくされるので、異常に自立をしてしまい、他者とのコミュニケーションでも親密な関係を嫌います。

この回避型の人も、裏には大きな不安を抱えています。必要なサポートを他者に求めることはどんな人でも当然の権利であり、基本的な信頼関係です。しかし、回避型愛着スタイルの人は、親を頼っても何度も裏切られたという経験から、他者を信頼すると裏切られるのではないかという不安を(本人が自覚していない場合もあります)抱えているのでうs。

不安型と回避型のカップル

しかし、不安型と回避型はどこか惹かれ合うところがあり、実はこのカップルは意外にも多いのが現状です。

初めは、同じ心に傷を持つものとして強く惹かれ合い、運命の人と思うことがあります。しかし、不安型は相手に見捨てられないように、どんどんと相手にしがみついてしまい、反対に回避型は親密な関係から避けようとします。こうなると、お互い惹かれ合っていた蜜月関係はどこかに消え失せ、激しい言い合い、お互いを傷つけたりして疲弊します。

愛着スタイルは克服できるのか

結論から言うと、できます。

できますが、まずは大事なのは自分がどちらの傾向にあるのか?ということを知ることが大切です。病気ではないので「○○をしたら不安型」「○○を言ったら回避型」というように明確な線引きはありませんし、傾向が強く出る場合、比較的弱い場合と人によって様々ですが、不安型、回避型は、安らぎのない辛い恋愛を繰り返すことが多いので、自分の愛着スタイルを知っておくことが必要です。

カウンセリングの安心できる環境で自分を見つめ合いならが克服に向かったほうが賢明です。なぜなら、往々にして幼少期のトラウマに向き合うことになるとおもいます。大きなトラウマが出でくる場合が多いので、早く安全に克服したいのであれば、ちゃんとしたカウンセラーに相談してください。

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