どこからが過干渉なのか
しかし、ここからが過干渉ですという明確な線が引かれているわけではありません。また、まったく干渉しないというのもそれはネグレクトに繋がります。ちょうどいい干渉レベルというのは、どこの家庭でも探り探りなのかと思いますが、明らかにその行動は過干渉であるというポイントをまとめました。柔軟性のない門限
門限があるのは子供が未成年の場合仕方ないと思います。当然、事件は夜の方が起こりやすいですし、特に子供が女の子と場合、夜にひとりだけや女の子だけで出歩くのはよくありません。よって、門限があるのはある意味当然ですし、まったく門限もなく、いつでも夜出歩けるような状態は逆に行きすぎるとネグレクトになる可能性もあります。しかし、この門限が、親からの命令でいつもいつも言語道断で守らなくてはいけないとなると少々話は変わります。部活や塾で遅くなることもあります。また、高校生にも人間関係がありますから多少遅くなる日が年に数回あることはあります。そんな時に、その日だけ門限を少し遅くしてもらうことだったり、定期的に外から親に連絡を入れる約束をしたり、必ず親が駅まで迎えにいくなど、柔軟に対応してくれる親ならいいのですが、まったく子供の都合や気持ちを無視して門限を厳しく守らせるのはやりすぎです。
付き合っていい友達を親が決める
親が子供の友達関係に干渉しすぎてはいけません。ましてや、付き合う友達を親が決めるのは言語道断です。ところが、素行の悪い子供との関わりがあったり、万引きや暴走行為などをするような友達関係があった場合は、そうゆう友人関係はできれば持って欲しく無いものです。ですから、親は子供にそのような良くない人間関係ができていないか注意をしておくことが必要です。しかし、そういった緊急性が無い限りは、子供の友達関係において付き合っていい友人を親が決めるのは過干渉です。子供の持ち物を頻繁に盗み見る
子供が小さい場合、幼稚園や小学校であれば宿題を親が手伝ったり、親と先生との連絡ノートのようなものもあったりするので、絶対に親が子供の持ち物を見てはいけないわけではありません。しかし、子供が高校生ぐらいになると、子供は未成年とはいえ家の外でどんどんと人間関係を作っていく時期ですし、自分だけの世界も持ち始めます。そのような多感な時期に、子供のプライベートのもの、学校のノート、友達への手紙やメールなどを勝手に見てはいけません。親と子供との信頼関係に傷がつきます。しかし、特に高校生のネットでのやりとりでいじめや犯罪に巻き込まれる危険性というのも無視できないので、きちんと話し合ってルールを決めたうえでインターネットを使わせるようにすることが懸命です。こういったルールの話し合いなく、勝手に親が子供のプライベートを覗く、そしてそれが当然の権利だと思っているのであれば、これは過干渉になります。
進路を親の意向で決める
子供は未成の間、親の保護が必要ではありますが、それでも成人すれば子供は子供自身で人生を歩き始めます。よって、子供の人生に大きく影響する進路は、親が決めては行けません。もちろん、親は子供の話を聞いたり、助言をする場面もでてくるでしょう。しかし、やはり最後は子供自身が納得して決定しなくてはいけません。親が子供の進路を勝手にきめてしまうのは、子供の人生を奪っていることになります。さいごに。親とのルール作りを。
代表的な親の過干渉行動をピックアップしました。親の過干渉は、とにかく子供のなんでも知りたがり、そして親の思うようにコントロールしようとしてくるところにあります。高校生ぐらいになれば、親の存在がうっとうしくなることがありますが、これは成長過程で誰にでもある健全なことです。
しかし、上にあるように非常識な干渉があるようでしたら、まずははっきりと「そこまで干渉しないで欲しい」ということを伝えたほうがいいです。また、門限や携帯の盗み見などはルールを作るようにしてみてください。ルール作りにまともに向き合ってくれない親なら、本格的な毒親の可能性もあります。その場合は、別の対処が必要です。
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