1.28.2019

毒親の対処 悪循環から抜け出すには

考えさせられるツイートがあったので紹介です。今日は「間違った成功体験」についての記事です。



このツイッターは、すぐキレる老人について書かれたものですが「怒って人にいうことを聞かせた成功体験」は、解決したんじゃなくて、単に周りが譲っただけというところが、本当にそうだなと深く納得してしまいました。

毒親との関係は、どんどんと悪循環に陥って、最終的には決裂したり、場合によっては手がつけられなくなり傷害事件になることもあります。それは、この「解決したと思っている」という誤解の積み重ねによるものではないかと睨んでいます。


「子供を従わせた」という毒親の間違った成功体験

この誰からも相手にされない老人のように、毒親は子供が「自分の言うことを聞いた」「自分の言っていることが正しいと子供は理解した」と間違って認識している可能性がかなり高いです。しかし実際は、子供は親に対して何を言っても聞き入れてくれない、話にならないので話をすることを諦めた、あるいは、話をすることが不可能なので、会話をすることやめたというのが真実であり、決して親が認識しているような「子供が親のことを正しいと思って理解した」という状態ではないのです。

このようにお互いが真反対の認識をしていれば、当然遅かれ早かれまた同じようなことで衝突になります。すると、親はいつも通りに怒鳴ったり、子供をなじったり否定したりして、子供に会話をする気力をなくさせます。これを「子供は自分のことを正しいと理解した」という間違った成功体験になるのです。

「口応えしなければ無事」という子の間違った成功体験

成功体験は親の方ばかりではありません。子供の方も往往にして間違った成功体験をして、それを繰り返します。親が一方的な論法で子供をコントロールしてこようとしたり、理不尽な強い力でねじ伏せようとしてきたときに、何を言っても無駄だ、表面的に従ったふりをしていたら早く終わる、という間違った方法で回避していることが多いです。とりあえず、目先の不快感を終わらせるために「何もしなければ無事」というある種の成功体験は、急場の応急処置のひとつではありますが根本的な解決には当然なりません。しかもこのときの親は、何も口答えしない子供を見て「自分の言うことを理解した」と完全に間違って認識しています。

どうすれば悪循環から抜け出せるか

このように、冷静になればお互いの対処方法が間違っていて、しかも悪循環に陥っていると気づくのに、当事者になるとまったくそのような客観的な視点が持てません。これは、誰だってそうなります。悪循環から抜け出すのには、相当のパワーが必要なので、ついつい流れに身を任せたまま対処をせずに放置してしまうこともあります。

悪循環から抜け出すためには、決意が必要です。具体的な方法を探すためには、必要に応じて他者の力も必要になるかもしれません。自分でも行動や言動を帰る勇気も必要になります。それらは、今までにやったことのない行動で、その一歩が踏み出す不安も湧いてくるかもしれません。しかし、悪循環を抜け出すためには、最初の一歩が必要です。

具体的には、以下の行動がまず初めの一歩ですが、

・自分の意見を言う
・従ったふりをやめて、自分のやりたいようにする

これができたら苦労しないよ、という人は多いと思います。わたしもそうでした。毒親はこんな当たり前の行動すらできなくさせる毒を持っています。なので、どうしても上記の行動ができない場合は、以下の行動をまずおすすめします。

・自分の本当の気持ちを紙に書く
・本当の気持ちを、他の誰か(言える人)に言う

これは、あまりにも「従ったふり」を続けていると、本当に自分の気持ちがわからなくなってしまうからです。そうならないように、思っていることを紙に書くのは大事です。紙ではなくとも、スマホのメモに入れてもいいです。もし、誰かに聞いて欲しければ電話のカンセリングや愚痴聞き電話でもなんでもいいです。自分の本当に気持ちを、書いたり声に出すことでアウトプットするのです。すると、いつの日か必ず、毒親本人に向かって、自分の意見を言ったり、自分のやりたいように行動に起こせる時がくると思います。




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