5.20.2019

笑顔であなたを壊す人々 カバートアグレッション

毒親はなぜ毒親なのか。
アルコール中毒、暴力的虐待などの第三者が見てもわかりやすいものは無いけれど、非常に毒性の強い親がいる。親だけではなく、会社にも、学校にも、コミュニティにもいるかもしれない。今日は「隠れた攻撃性」と言われるカバードアグレッション Covevrd Aggression についてご紹介します。

いい人のふりをして攻撃してくる厄介な人

わたしがカバードアグレッションを知ったのはメンタリストDaigoさんのyoutubeでした。Daigoさんの動画の中では特に毒親にフォーカスしていたわけではないのですが、説明を聞くと毒親の構造に近いということがわかります。「いい人のふりをして攻撃してくる人」とDaigoさんは表現していますが、まさにこの言葉はぴったりで、一見いい人、ちゃんとした人という風に見せかけて人に近寄り、お世話をやいているようで実はその人を中から攻撃し壊す人たちです。


DaigoさんはYoutubeで概要と導入の部分を話していて、その後ニコニコ動画でフルバージョンを(有料)公開しているので興味のある方はニコニコ動画の方も合わせてみていただきたいと思いますが、このyoutube動画を見るだけでもおよその概要はつかむことができます。具体的な対処方法などより詳細はニコニコでご覧ください。

カバードアグレッションの特徴

以下はカバードアグレッションの特徴です。心理学の専門家ではないので厳密に言葉にこだわる必要は無いと思いますが、自己愛性パーソナリティ障害と似ているところもありますが、自分のことを尊大に見せない点ではカバードアグレッションの方がひょっとすると見抜けない恐ろしさを秘めているかもしれません。

無知や無垢を装う
急に「え、それは知らなかった」などと知らないふりをします。
自分は何も知らないイノセンスであると装います。

回避
質問に対してダイレクトに答えようとしません。

嘘をつく
大きなホラを吹くわけではなく、巧妙にわからないような保身的な嘘をつきます。真実を言いながらも決定的に重要なところを隠したりします。

急に怒り出す
特に人前で怒り出したりします。怒ることで相手をコントロールしようとします。

被害者ヅラをする
自分は被害者であるということを演じて周りからの同情を誘ったり、特定の誰かを加害者とします。

正当化と矮小化
つまり自分のことを棚に上げて相手を責めたりします。仮に、自分も同じようなことをしているのにそれを指摘されると、自分の場合はちがったと矮小化します。

相手の恥や罪悪感を利用する
相手にとって恥ずかしい話を使って、罪悪感を植え付けようとします。

もしイメージができないようでしたら、以下テラスハウスというリアリティショーの登場人物のひとりがカバードアグレッションに該当するのでは?という話があるようなので、(当方はこの番組を見ていませんが)参考にしてみてください。


カバードアグレッションの対処法

やはり1番の対処法は距離をとるということですが、これもなかなか難しい対処法かなと思います。ラルフはカバードアグレッションという言葉と特徴を知った時に、実は仕事関係で数名思い当たる人がいました。どちらも、一見いい人という印象です。しかし、関わるととても胸くそが悪い経験をしました。上記の特徴のどれもに該当します。やっかいなのは、直接関係しないと「この人やばい」ということがわからないので、職場ではこの問題について相談できる人がおらずかなり苦労しました。その時にも距離を置くという戦略をとっていましたが、やはりストレスはかなりありました。

効果的な対処法というのはまだ探し中なので、見つけ次第アップデートしますが、以下は表面対処ですがラルフが行って有効だった手です。

①相手に必要以上の情報を与えない
仕事でカバードアグレッション傾向のあるひとがいたら、業務以外での情報は与えない方がいいと思います。たとえば、自分が他の同僚のことについて(決して悪口じゃなくても)話したりなどです。他愛もない雑談でも彼らの手にかかれば、歪んだ情報にされ陥れてきます。

②敵にまわさない、だからといって味方にもならない
とにかくニュートラルでいるということです。相手の言うことを聞くけれども賛成も反対もしないということもあります。「そうですねえ、どうでしょうねえ」で切り抜けることもありました。

③目的を明確にして話す
といっても職場であれば仕事の話をすることもあります。曖昧に距離をおいてもいられないことだってあります。カバードアグレッションの人たちは話をそらすのが実にうまいです。なので、話をそらさせないために、今何を決めるのか、何をして欲しいのか、かなりシンプルに明確にすることです。



ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人 (講談社+α新書)

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