自分で好きなところへ行き、会いたい人に会って、
自分の気持ちや意見を言葉にできていますか?
誰かのために生きていませんか?
誰かの気持ちや、好みを優先していませんか?
人生を奪われていませんか?
毒親は条件つきの愛を与えます。これは本当の親から子への無償の愛ではありません。「テストでいい点だからいい子」「お母さんを困らせないから好き」など、親の都合で子供を愛したり、そうでなかったりすると子供は「親の喜ぶようなことをすれば愛してくれるんだ」と思うようになります。すると、日常での色々な事柄はすべて親の機嫌を取ることが目的となってしまい、自分の気持ちがわからなくなります。人生を奪われるのです。
「これが好き」に理由はありません
ある女の子は、いつもピンクの靴下、ピンクのTシャツを着ていました。ある時、かわいい絵が書いてある小さなメモ帳を欲しそうにしていたので、わたしが買ってあげることにしました。何色がいい?と聞くと「ピンクがいい」と言うので「○○ちゃんは本当にピンクが好きだね」というと私にすっと近寄ってきて耳元で「本当は黄色が好きなんだけど、お母さんがピンクにしないと怒るから。だからランドセルの色もピンクにしたの。本当は黄色がよかったんだけど。」と打ち明けくれました。これはとても些細なエピソードかもしれませんが、このようなケースがこの先もどんどんと積み重なり「親がこう言ってるからこの進路に」「親が喜ぶからこの会社に」など、人生の大きな決断まで親を優先するのは、親に人生を奪われていると言えると思います。
親に人生を奪われ続けていると、何が好きがわからなくなる
小さい頃から親の顔色を伺っていると、自分で意思決定ができなくなります。どうしても自分で決めなければいけない時でも、選択に不安が付きまとい、自信をもって人生を送ることができなくなります。毒親のコントロールが激しかった人は、簡単なエクササイズとして、小さいことからはじめてみましょう。
- 自分の食べたいお菓子を買う
- 見たかった映画を映画館で見る
- 好きな色の花を買ってみる
- 新しいアクセサリーを買ってみる
など些細なことです。コツは、自分だけで楽しめるものがいいと思います。慣れてきたら次のようなことにもチャレンジしてみます。
- 行きたくない誘いを断る
- 自分の行きたい場所に行くのに誰かを誘う
次のステップは人を巻き込むということです。他人とのコミュニケーションでは協調性が大事ですが、毒親に人生を奪われた人は協調しすぎるのです。誰かに嫌われないように、相手に合わせ過ぎるのはよくありません。
本当の自立とは
本当に精神的に大人になる、自立するというのは、自分のことを自分で決められるひとです。それは、決してすべてを自分の思い通りにいかせるということではなく、他者の意見や気持ちも受け止めながら、自分の気持ちも大切にする。他者と意見が違う時は、違うという事実を受け入れるということ。その上で、他者とバランスを取るということです。これをできるようにするには「自分が何を望んでいるのか」ということをしっかりとホールドするスキルが必要になります。小さなことから始めてみましょう。
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