11.18.2018

毒親の対処法 まず誰かに話してみる

親との関係がしんどい、重い。こんなことを感じているのは自分だけなのだろうか?毒親持ちの人の多くは「誰にも言えない苦しみ」と「誰にも理解してもらえない苦しみ」に苛まれていると思います。毒親への対処法として、まず、自分が置かれている状況と、自分の気持ちを我慢せずに誰かに話すことが第一歩です。

自分「だけ」なのだろうか?という苦しみ

わたしの親は、別に衣食住を与えない親ではありませんでしたし、アルコール中毒というわけでもありませんでした。しかし、家庭内で兄弟と比べられたり、私の友人を批判したり、私自身への侮辱や否定の言葉など、家庭内で安心して過ごしたことは少なかったように思います。なので、いわゆる虐待というのは「アルコール中毒で家で暴れる」とか「食事も与えてくれない」とかそのような状況のことをいうのであって、私の場合は「親の愛」としてわたしが我慢しなくてはいけないのだとずっと思い込んでいました。なので長い間誰にも話せませんでした。いいカウンセラーや友人との出会いを通じて、話すことの大事さ、自分の気持ちを言葉にすることで、具体的な対処方法がわかるということが随分後になってからわかったように思います。

話すことは怖いかもしれませんが、少しづつ話せる範囲でかまいません。

信頼している友人に話す

もし何でも話せる友人がいたら、話して見ましょう。いつもあなたの味方をしてくれる友人ならあなたの話を聞いてくれるはずです。友人からアドバイスを求めるのではなく、ただ聞いて欲しいと話を始める前に伝えておくと、友人も何かを言わなくてはいけないプレッシャーを感じることなく聞けます。

話を聞いてくれる機関で話す

友人に話すのはなんとなく気がひける、話せる友人がいないという状況でも安心してください。あなたの話を聞いてくれる人はたくさんいます。無料で聞いてくれるところもありますし、カウンセリング サービスで初回無料なところもあります。検索してみればたくさんありますが、いくつかこちらで紹介しておきます。

カウンセリング サービス(初回無料)

アダルトチルドレン克服カウンセリング 

いのち支える 全国相談窓口

虐待の相談窓口

自助グループで話す

自助グループとは、同じような悩みを持つ人がつながるコミュニティです。これはカウンセリングと違い、アドバイスを求めるものではありません。匿名で参加できます。同じ苦しみを抱えているひとたちとのつながりは、自分のことを受け入れてくれる安全で安心な場所です。自助グループは問題の解決の場というより、安全な場所というところです。

毒親の対処法は、冷静な頭で考えるもの

毒親から今すぐ逃げたい、二度と顔を見たくない!そんな気持ちになるのは本当によくわかります。わたしも毒親にひどいことを言われると、頭の中が真っ白になり混乱し(トラウマ反応もあったと思いますが)今すぐ逃げてやる、死んでやるぐらいに思っていました。しかし、これでは本当に正しい毒親の対処法ではありません。誰かに話してみることで冷静になり、ちゃんとした対処法が見えてくると思います。


チャットやメールよりも話す方がいい

相談できるところはメールでも受け付けていることがありますが、できれば実際に声を聴きながら自分の気持ちを言葉で話す方が経験上いいと思います。相談員やカウンセラーの人の声を実際に聴きながら話すことで「受け入れてくれている」という安心感にもつながります。電話でもかまいません。


しかし、どうしても初めは電話や対面が怖いというときは、チャットやメールからでも大丈夫です。ご自身で大丈夫な範囲でまったく問題ありません。

親がまともかどうかよりも、あなたの気持ちを正直に

こんなことで相談していいのだろうか?話しても、それはあなたの親の方がまともなんて言われないだろうか?そんな心配もあるかもしれませんが、親がマトモかどうかを調べるために相談するのではなく、あなたの気持ちがもっとも大事なのであって、親だどうかというのは関係ありません。カウンセラーは話を聞くプロですから「こんなこと話していいのだろうか」という心配はしなくて大丈夫です。

話すことで、気持ちが整理される

話をする、自分の気持ちを言葉にするというのは思っている以上に大切なことです。ちゃんとした文章になっていなくても、誰かが自分の気持ちを側で受け止めてくれるというこは、とても安心感があり、気持ちが解放されます。そして、話しているうちに、だんだんと頭の中も整理されてきて、具体的にどう毒親に対処すればいいか次のステップが自然と見えてきます。

ギリギリまで頑張りすぎない

我慢する必要はありません。親だから、子供だから、そういった社会通念が頭の中をぐるぐる周り、自分はわがままなのではないだろうか?自分はおかしいのではないだろうか?自分が我慢すれば別に問題にはならないのに、など、いざ誰かに話そうとすると、色々な思いや葛藤が頭を巡るかもしれません。でも、あなたは今傷ついて苦しい気持ちを抱えているのは事実で、あなたは元気で健やかに幸せを感じていないというのはあってはならないのです。

ネットの中には毒親で苦しんでいる人がたくさんいます

私だけではないだろうか?
そのような思いが、ラルフにも何年もありました。実は20年近くそのように思ってきました。仲のいい親友にもなかなか話せませんでした。ですが、ネットで検索して見ると、自分と同じようなことで苦しんでいる人が、顔は見えないけどたくさんいることがわかり、直接的な交流はなくても安心感を覚えました。そして、カウンセリングに行ってみようという背中を押してくれたようにも思います。いろいろな、個人のブログ、機関のサイトなどインターネットの中には、あなたの味方はたくさんいます。


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