11.11.2018

毒親からの過干渉をいかに防ぐか

過干渉をする毒親の性格を変えることはできません。しかし、過干渉をできるだけさせず、口を出す余地を極端に減らすことは可能です。特に、子供がすでに成人をしていて経済的にも親から独立している場合は「しつけ」という言い訳も聞きません。以下、毒親からの過干渉を防ぐためのコツとして参考になれば幸いです。

1. 毒親がしょっちゅう来れない場所に引っ越す

これは基本だと思います。ちょくちょく遊びに来れるような場所に引っ越すと、頼みもしないのに勝手にやってきます。日帰りではこれないような場所に引っ越すことで、顔を合わせることが少なくなりますから、格段にストレスは軽減されます。

合鍵は絶対に渡さない

自宅の合鍵は絶対に渡さないようにしましょう。もし、親なんだから合鍵を持っているのは当然の権利だ、何かあったらどうするなどと追いすがってきても「合鍵をむやみに作ってはいけないと大家に言われている」などといって、絶対に渡してはいけません。ネチネチ言われるかもしれませんが、合鍵を渡さないことで罪悪感を感じる必要は一切ありません。

ラルフの場合は、18才で実家のある中国地方から東京に引っ越したので、そんなに簡単に親が東京に来ることはありませんでした。仕事や学校の都合で500km以上離れることは難しいかもしれませんが、とにかく同じ県内、すくなくとも同じ市内には住まないことです。

2. すべては事後報告。毒親には絶対に相談しない。

過干渉したい毒親にとって、あなたからの相談は大好物です。あなたが何かに迷っていて毒親に相談しようものなら、ここぞとばかりにアドバイスをしてきますが、それはあなたを想った上でのアドバイスではなく、毒親自身の都合のいいものでしかありません。少しでもあなたの意見が毒親にとって気に入らないものだったら、お前は間違っている、いつも失敗する、などと否定の言葉を浴びせ、あなたを困らせます。酷い時は、お前は親をなんだと思っている、親を捨てようとしているなど、話が飛躍し、まともな会話ができなくなります。なので、毒親への相談はしないほうが賢明です。すべては事後報告にしましょう。

嘘をつくわけではない。積極的に言わないだけ

事後報告でいいと言いましたが、親に伝えるべき内容なら事後報告にし、基本的には成人していればなにも親に言うことはありません。世間の常識として、成人しても何か変化があったら親にも知らせておくというのが一般的と思われていますが、これは法律で縛られているわけではもちろんありません。

転職しても言う必要はない

人生で大きな変化のひとつに転職というのがあります。わたしの親は、団塊世代ど真ん中で「ひとつの会社に定年まで勤め上げるのは当たり前」「転職する人は我慢が足りない」と本気で信じているような時代遅れの毒親です。よって「転職を考えている」ということを言うもんなら「会社を辞める奴は結局ダメな人」「お前には逃げる癖がある」「転職してもどうせうまくいかない」などなど、全力で止めようとしますが、毒親の言っていることのほとんどは全くもってデタラメなアドバイスです。

それでも過去の私は「今は転職はそんなに珍しいことではない」「ちゃんと自分なりに感がているから」などと、毒親にわかってもらいたいという気持ちが大きかったように思います。しかし、毒親にわかってもらおうという努力は100%実りません。

究極的に言えば、結婚しても毒親に伝える必要はない。

結婚も人生の大きな変化のひとつですが、毒親の多くは子供の結婚に介入し苦しめます。時に、台無しにします。結婚とは結婚する本人たちが納得してするものです。保証人は親兄弟である必要はありません。結婚のことでガタガタ言われてストレスを感じるぐらいなら、言わなくてもいいのです。

3. 根掘り葉掘り聞いてこようとしたら、話題を変える

過干渉しだしたら思い切って話を変えてください。毒親の過干渉に「干渉しないでくれ」と言っても逆効果のことがあります。「お前は親を捨てようとしている」「親をなんだと思っているのだ」と余計に毒親がヒートアップして事態が悪い方向に向かってしまいます。なので、話を変えるときは「明日、雨が降るかもしれないってテレビで言ってたよね」とか「今、地震あった?揺れたよね?」など、相手が「は?」となるような話題を突然降ると毒親は脳内が混乱し、いったんそこで話が終わります。

電話がかかってきたフリも有効

電話がかかってきたフリをして、その場から離れるのもいい手です。電話で話しているフリを5分でも、10分でもすると、毒親の方はいったん落ち着いてしまいます。電話を切った後に、急に仕事が入ったとか、メールを確認しなくてはいけないなど言って毒親から離れます。

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4. 自分で考えているから心配しないでくれとはっきりと言う

毒親が子供の仕事のこと、子供の配偶者のこと、そのほか色々なことに口を出してきて、干渉をし始めたら「自分のことは自分でやっているから、心配しないでほしい」とはっきり言ってください。それで「そうよね」といって理解を示すような親なら毒親にはなりません。ですから、いくらはっきり言っても毒親は干渉をやめないでしょう。それでも言い続けるのです。

親と子供の境界線を明確にする

はっきり言っても毒親はなかなか過干渉をやめません、それでも言い続けることで、親と子供の境界線をはっきりさせます。何度も繰り返し言うことで、少しずつ毒親側も「子供はコントロールしにくくなってきている」ということが突きつけられます。

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親の常軌を逸した干渉はモラルハラスメントになります。親の過干渉によって子供は自分で判断する能力、考える能力を奪います。親の干渉が重すぎると思ったら、ただただ我慢するのではなく、防ぐ方法を上手に使いながら、最終的には物理的にも、精神的にも毒親から離れてください。



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