1.31.2019

過干渉タイプの毒親にやってはいけないこと

過干渉する親に対して、やってはいけないいくつかのことをあげてみました。


進路や転職、引越しなどを相談してしまう

進路や転職の相談をしないほうがいいでしょう。基本的には自分のことは自分で決めましょう。うっかり毒親に相談すると、一方的に親の価値観を押し付けてきます。自分で決めた後に事後報告です。


すでに成人していて、親からの経済的援助を受けていない人は完全に社会的に自立していますので、転職や引っ越しなどの人生において比較的大きなイベントすら、究極のところ親に言う必要はありません。事故や病気のときどうする?という心配があるかもしれませんが、もしそのようなことを心配なのであれば事後報告で伝えておくのがいいでしょう。事故や病気になっても親に頼るつもりがなければ、伝える必要はありません。

社会人になって経済的に自立していれば、何を言われようとも自分の思うままに決定できますが、高校生から大学生になる時など親に経済的に依存している段階では少々工夫が必要です。はっきりと自分の意思を言うことが大切ですが、どうしても「親が金をだしてやっている」という論法を崩さない場合は、奨学金の検討をして自分の納得いく進路に決めた方が、そのとき揉めても後になって後悔しません。


◆ポイント
進路や転職は事後報告でいい。
わざわざ積極的に伝えなくてもいい。

恋人の学歴や年収、家柄などプライバシーを話しすぎる

過干渉タイプの親にとって、子供の恋人は干渉する格好のネタです。きっと過干渉タイプの親であれば、恋人の仕事や年収、学歴、親、家柄などのことなど根掘り葉掘り聞いてくるでしょう。仕事や年齢などは普通の親でも普通に気になるポイントと思いますが、年収や相手の親や家柄のことをいの一番に聞いてきてあれこれ言うのは過干渉というものです。

過干渉タイプの親は、世間体を気にします。人からどう見られているか、常にそれを考えているので、子供も自分のイメージ通りに行動して欲しいと思って干渉してくるのです。よって、特に恋人の学歴や会社名、家柄などを抜かりなくチェックし、親が満足いくレベルでなかった場合には辛辣に否定するようなことすら言う可能性があります。


恋人は、あなたと付き合っているのであって、親と付き合っているのではありません。

恋人のことをあれこれ聞かれても、プライバシーの部分は詳しく話しすぎない。これがポイントです。話の流れ上、学歴や年収などのセンシティブな部分を伝えてしまい、親から嫌なことを言われても決して親の言うことを鵜呑みにしてはいけません。親は、あなたを心配しているようで、本当は世間体を気にしているだけの場合があります。

◆ポイント
恋人のプライバシーを根掘り葉掘り聞かれても話しすぎない。
親が恋人のことまで干渉しようとしてきても、親と精神的な距離を保つ。

友達のプライバシーを話しすぎる

こちらも恋人のプライバシーを話しすぎないという注意点同様、友達のプライバシーも話しすぎてはいけません。経験上、過干渉タイプの毒親に友達関係の詳細を言うのは、結果的にめんどくさいことになることが多いです。ひょんなことから「あんたの友達はろくなのがいない」など友達を侮辱してきたかと思えば「あんたの友達はちゃんとやっているのに」と、自分の子供を否定するための道具として使わることもあります。

また、友人関係に口を出してきたり、友人の家柄なども批判対象になりうんざりします。こちらも恋人同様、詮索されてもあまり友人のプライバシーは話しすぎないようにしましょう。

◆ポイント
友人のプライバシーは話しすぎない。

親からの電話は常に出てしまう

過干渉の親は、子供が今どこで何をして、誰と一緒にいるのかということに干渉してきます。そして、大した用事もないのに「心配だから」という理由で頻繁に電話やメールをしてきます。そして、もし電話にでなかったり、メールにすぐに返信しなかったりするとしつこく折り返しを求めてきたり、こちらが応答するまで電話やメールをやめません。こうゆう状態になると、親からの電話やメールの着信はビクビクしてしまい、ついすぐに応対してしまいます。これが親が子供に依存させる原因のひとつにもなっているのではと思います。

しかし、親からの連絡を一方的に無視するというのは得策ではありませんから、当然応対は必要ですが、常に親のタイミングに合わせて連絡をとってやる必要はないということです。親から連絡があっても、忙しかったり、電話にでたいと思わなければ後であなたのタイミングで折り返せばいいのです。常に親のタイミングに合わせていると、子離れできずに干渉が止まりません。

◆ポイント
常に親のタイミングに合わせないこと。
たまには、親からの電話を無視してもいい。

ほっといてくれと感情的に突き放してしまう

あまりにも親の過干渉が酷いと「もう頼むからほっといてくれ!」と怒鳴りたくなります。すると過干渉ののほとんどは逆ギレしてくるでしょう。「これは決して過干渉ではない、心配だから」「おまえはまだまだ未熟者だから」という理由をもっともらしく使って言い訳にするはずです。要するに、本人は過干渉と思っていないのです。こちらが感情的に突き放そうとすると、さらに締め付けが厳しくなる恐れもあります。

感情的に反応すると、相手も感情的に反応してきます。いい方法は冷静に「大丈夫だから心配しないで欲しい」「自分のことは自分で決めるから」と言うことです。はじめは親は何を言っても聞きませんが、根気強く言っていくと親と子供の間に、きちんとした線引きができます。いくら相手が家族だとはいえ、踏み込んではいけないラインというものがあり、それを冷静に態度と言動で見せるのです。根気は必要ですが、これが最も有効な対処方法だと思います。

◆ポイント
感情的に反応して、相手を逆なでしない。

まとめ 過干渉をさせないために

過干渉をやめさせるには、親自身がどうして子供に依存してしまうか原因から見つめ直す治療が必要です。しかしこれは時間がかかる上に、本気で治療に取り組もうという親はほとんどいないでしょう。つまり、親の過干渉を治そうと思うのではなく、いかに依存させないかということを重点的に考えた方がいいと思います。

そのためには、ついつい干渉されると不快な気持ちを早く終わらせたいがために、親の言っていることを素直に聞いてしまうことが多いと思うのですが、それもほどほどにして、親と自分は違う人間なのだと線引きをすることが大事です。心の中で、親と自分は違う人間なのだときちんと意識しておけば、あまりにも干渉が酷い時でも「それは自分で決めるから」と冷静に言えます。おそらく初めのうちは、何を言っても親は干渉をやめないでしょう。ここは根気強く続けることです。


もうひとつは、干渉されやすい情報を与えないということです。先に述べているように、あまり情報を与えすぎると干渉してくる対象が増えるということです。親に教える情報はほどほどにしておいたほうがいいでしょう。





母がしんどい

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