5.16.2019

ストレスを感じる力

ここ数年、仕事というものにかなりのストレスを感じるようになりました。仕事そのものというよりは職場にストレスを感じると言ったほうが正確かもしれません。これは年齢的なこともあるかもしれませんが、単純に自分の成長度合いもあるのかもしれません。理由は複合的なものとは思いますが、ひとつ決定的なことは「ストレスを感じていることを素直に認められる」ようになったということです。

5.02.2019

決裂が育てるもの 〜万引き家族〜

見たいと思っていた万引き家族をようやく見ることができました。是枝監督の作品は「誰もしらない」「そして父になる」とどの作品も大好きで、家族の形と絆がテーマです。よくありがちな家族っていいものだよねというシンプルなストーリーではなく、かといって血が繋がってなくても家族になれるというような陳腐なものでもなく、考えさせれられる映画です。
PexelsによるPixabayからの画像

※注意 映画の内容や結末についての記述があります。

虐待する親でも育てる権利はあるのか

稼業は万引きという犯罪に手を染めている一方で、家族のらしい心のあるやりとりと貧乏でも安心できる家庭。物語の前半はそのような家族のあたたかみが描かれますが、次第にこの家族は本当の家族ではないということが徐々にわかってきます。そしてこの家で暮らす子供や少女は虐待児や親との間で問題がある子供たちというのがわかります。ストーリーが進むにつて果たしてこの子供たちは本当の親の元で暮らすことが幸せなのか?という疑問を見ている側は抱きます。

決別することで育つ子供

映画を見進めると、このちぐはぐな家族に感情移入をしてしまいます。しかし、万引きは犯罪なのでいつかはバレ、警察に突き出されます。そして家族はバラバラになってしまいます。その時見ているひとはこの家族がバラバラになっていくのがいやだという気持ちになるのです。世間は無情だ、常識や法律で一辺倒にジャッジするのではなく実態をみてほしい、そんな風に思うほどこの家族を守りたいという気持ちになります。物語は家族が壊れたところで終わってしまいます。この結末が何を意味するのかわからなく取り残されたような気持ちになったので、もう一度是枝監督のコメントを読み返しました。

特に震災以降、世間で家族の絆が連呼されることに居心地の悪さを感じていて。だから犯罪でつながった家族の姿を描くことによって、“絆って何だろうな”、と改めて考えてみたいと思いました。

そして、ラストシーンについては決別で育つ子供もいるというコメントもされていました。確かに映画を見ていると家族がバラバラになってしまうことに悲劇を感じます。しかし、万引き稼業をずっと続けることはできません。少年は家族への想いもありながらも学校に通い始め、家族と離れて強くなっていくのです。

親と離れることで育つもの、強くなるもの

親に苦しめられた私はある時期事あるごとに「あんな親でなければ自分はもっと」「あんな風に育ったからだ」と親と自分の過去を恨んでいました。抵抗のフェーズがすぎ、様々な方法で癒しを進めると、ふとしたときに「あの経験があったからこそ」という考えが浮かんでくるようになったのです。わたしが今やっていること、できていること、それらは「親から離れたいために仕方なくやったこと」と恨むものではなく「あの環境だったからこそ得た素晴らしい体験」という気持ちになったです。(癒しのレベルがかなり進まないと自然に湧いてこないので、もし恨みが強い人はその恨みをしっかりと向き合うことが先のフェーズです)

実親じゃなくても育ててくれる人を大事に

さて、今回の記事は僭越ながらRalfの個人的なメッセージで締めくくりたいと思います。世の中で大事なことは実親ではなくてもたくさんの人たちが教えてくれます。それは分かりやすく先生とか講師などの肩書きがない人でも、年上でなくとも、自分の存在を軽んじずひとりの人間として扱ってくれるひとはたくさんいます。そのような人たちを大事にしてください。実親が愛情たっぷりに子供を育て、子供も親を大事にするという家族の理想の形に縛られる必要はありません。そのようなもはメディアのつくった虚像です。




4.13.2019

嫌いな人を通じて自分を見る

あなたの所属するコミュニティ、たとえば学校や職場、アルバイト、習い事などなんでもいいですが、複数の人間が集まるようなところです。そこに苦手な人はいますか?苦手を通り越して嫌いだなと思う人はいますか?わたしはいます。あまり堂々と言うことでもないと思いますが…事実、苦手な人はいます。嫌だと思う人を避けて生きられればいいですが、職場だったりすると自分の意思だけで避けることはできず、大きなストレスになります。

仮に、そのコミュニティが10人だったとして、嫌いな人はたったひとりなのに、すべてが億劫に感じる。残り9人はとても心地いい関係が結べているのに1人のストレスが全てを台無しにしてしまう。そのように感じることもあるかもしれません。


3.26.2019

毒親といじめの後遺症が似ている

酷い毒親の悪影響を受けて育つと、大人になってから対人関係において苦労することが多くなる傾向にあるのですが、今日このサイトを見ていて、いじめ被害の後遺症と酷似しているなと思いました。

3.10.2019

自己愛性人格障害の母親に苦しむ人々へ

母親からの束縛や、放棄、異常なまでの問い詰めや支配に苦しんでいる人へ。なぜ、母親の存在がこんなにも重いのだろうか、自分の母親だけなのだろうか。

Ralfが自分の生きづらさに限界を感じていた時に、ふらっと立ち寄った本屋で見つけたがあまりにも衝撃的で、毒親問題を乗り越えるための様々な行動を加速させた本を紹介します。以前「毒になる親」という本を紹介しましたが、両親のうち特に母親との関係で悩んでいる人は、こちらの本も合わせて読むと理解が深まると思います。


毒になる母 自己愛マザーに苦しむ子供 (講談社+α文庫)

2.27.2019

人間関係の距離感を掴めないという悩み

悩みのほとんどは人間関係です。

私たちを幸せな気持ちにさせるのも、困った気持ちにさせるのも、怒らせるのも、慈しむのも、大体において対象は人間です。では、そのような厄介な人間関係をすべて絶ってしまえば問題は解決するかというと、それはそれで別の問題が現れます。我々人間は、たっだひとりだけで生きていくには弱すぎるし、かといって、常時徒党を組む必要もないほど強いのです。


2.08.2019

最新トラウマ治療 FAP療法とは

トラウマ治療には様々な方法がありますが、今回は「共感」に基づいたやり方でトラウマを解放、治療するという新しいトラウマ治療についてご紹介します。

初めに言うと、RalfはFAP療法を数回受けたことがあります。実体験に基づいていえば、これはある程度の効果はあると思います。暴露療法などと違って「え?これで終わり?」と受けた直後は拍子抜けでしたが、振り返ればFAP療法を受けたあたりから、トラウマ反応が少なくなってきたと思います。従来のトラウマ治療のやり方とはかなり違うので「何それ?」と思う人も多いと思います。EFTトラウマ治療を知っている、体験したことがある人で、トラウマがある種の神経的な病理であるということに知識がある人は、比較的スッとFAP療法も納得できると思います。


2.05.2019

「嫌い」という感情の受け入れと解放

昔、大好きで付き合っていた人がいたのですが、その人との付き合いは今思えば毒親育ちならではの愛着障害の症状が出まくっていた関係で、一緒にいて幸せだという気持ちがある一方、大変疲れる付き合いでした。

ある日、些細なことでお互いの意見が衝突し(よくある依存関係です)生産的ではない言い合いをしている時に、ふとわたしの中に「大嫌い」という言葉がすっと浮上してきてドキッとしたことがあります。好きで一緒にいるのに、どうして今私はこの人のことを「大嫌い」とはっきりと自覚したのだろうか。その気持ちは、次第に隠しきれなくなって、自分の中に、解放されるべき何かが固まっていることに気づいたのです。



2.02.2019

毒親に奪われた人生を取り返すために

自分の人生を生きていますか?
自分で好きなところへ行き、会いたい人に会って、
自分の気持ちや意見を言葉にできていますか?

誰かのために生きていませんか?
誰かの気持ちや、好みを優先していませんか?
人生を奪われていませんか?

毒親は条件つきの愛を与えます。これは本当の親から子への無償の愛ではありません。「テストでいい点だからいい子」「お母さんを困らせないから好き」など、親の都合で子供を愛したり、そうでなかったりすると子供は「親の喜ぶようなことをすれば愛してくれるんだ」と思うようになります。すると、日常での色々な事柄はすべて親の機嫌を取ることが目的となってしまい、自分の気持ちがわからなくなります。人生を奪われるのです。

2.01.2019

アダルトチルドレンのための自助グループ リンク集

代表的なアダルトチルドレンのための自助グループの団体のリンク集です。
毒親の問題で、精神的に助けが必要な方も参考にしてください。

自助グループについてはこちらから↓↓↓↓
アダルトチルドレン 自助グループは同じ苦しみを抱えるコミュニティ


自助グループ一覧

ACA アダルト・チルドレン・アノニマス
子供時代を、アルコール依存症の親に育てられた、あるいはその他の機能不全のある家庭で過ごした成人(アダルトチルドレン)の自助グループ。
全国多くの場所で開催されているようです。

ACODA (Adult Children of Dysfunctional Families Anonymous)
2001年から運営している自助グループ。
こちらも全国多くの場所で開催されているようです。サイトに情報が少ないので、わからないことがある場合はお問い合わせから問い合わせた方がよさそうです。

Al-Anon アラノン家族グループ
アルコール依存症の問題を持つ人の家族や友人の自助グループ。
こちらは結構有名な自助グループで、規模も大きいと思います。こちらも全国の多くの場所で開催されているようです。

JUST 日本トラウマ・サイバーズユニオン
NPO法人のJUSTの開催するグループワーク・ミーティング。こちらは自助グループとは呼ばずにグループワーク・ミーティングとしています。JUSTは、いじめや児童虐待、言葉による暴力、家族関係、人言関係のさまざまな要因によるトラウマで生きづらさを感じているひとたちのために設立されました。
グループは、かなり細かくたくさんあるようなので、自分と似たような境遇のひとたちとつながることも出来るかもしれません。グループ一覧

Emotions Anonymous of Japan
感情・情緒的な問題からの回復をともに目指して毎週のミーティングに出席しているひとの集まりとのこと。全国の色々な場所で開催されいているようです。

レジエンス
DVや虐待、モラルハラスメント、その他様々な原因による心の傷つきやトラウマについて情報を集める活動をしているNPO法人。
ピアサポートグループのページに自助グループの情報が記載されいています。注 : 500円程度の有料で参加するミーティングもあります。

ACOA なごやみなと
名古屋で活動するAC本人のための自助グループ。
名古屋が遠い方はスカイプでも参加出来るようです。



上記は2019年2月1日時点での情報です。
サイト管理者がすべての自助グループに参加したわけではありませんので、実際に参加される場合は各自の判断と責任においてお願いいたします。